Vista-XP間のファイル転送

VistaとXPとの間でファイルをコピーすると遅く感じられることがあります。特にサイズの大きなファイルをコピーする場合は、思った以上に時間がかかるように思われます。

ググッてみたら、マイクロソフトのサポートオンラインに次のような情報があるのを発見しました。

「Windows Vista ベースのコンピュータとそれ以前のオペレーティング システムの間で、サイズの大きいファイルをコピーすると、予想よりもコピー操作に時間がかかることがある(support.microsoft.com/kb/932170/ja)

この問題の回避策として、以下のいずれかの方法を使用することで、サイズが大きいファイルの転送速度が向上することがあるそうです。

  1. エクスプローラのナビゲーション ペインを無効にする

    この方法はまだ試していません。

  2. ネットワーク ドライブを割り当てる

    この方法は試してみましたが、あまり効果がないように思いました。

  3. Robocopy を使用する

    こういうコマンドがあることさえ知りませんでした。まだ試していません。

  4. ネットワークの TCP ウィンドウ サイズの自動調整機能を無効にする

    この方法はまだ試していません。

「この問題は、Windows Vista Service Pack 1 で修正済みです。」とのことですから、遅く感じるのは気のせいなのでしょうか。

我が家の場合は両者のCPU能力に大きな差があるため、それも影響してるのではないかと思います。また、LANが100/1000混在というのも関係しているかもしれません。

(CPU能力差はどうにもなりませんが、LANの100/1000混在についてはXPのLANカードとスイッチングハブをGigabit Ethernet対応のものに交換すればOKです。価値ある設備投資になるかどうかも含めて検討したいと思います。)

Windows Vistaの「送る」メニュー

ファイルやフォルダを右クリックすると表示されるメニューに「送る」があります。選択したファイルやフォルダを特定のフォルダやアプリケーションに「送る」ことによって、ファイルを任意のソフトで開いたり、ファイルのコピーなどを簡単に行うことができます。

この「送る」の実体はSendToというフォルダなのだそうですが、Vistaのそれがどこにあるのかよくわかりません。あれこれ調べてようやくその場所がわかりました。(XPのSendToもあわせて以下にメモとして残しておきます。)

Windows XP

%USERPROFILE%\SendTo

つまり

%SystemDrive%\Documents and Settings\%USERNAME%\SendTo

Windows Vista

%USERPROFILE%\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\SendTo

つまり

%SystemDrive%\Users\%USERNAME%\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\SendTo

通常は、%SystemDrive% は C: %USERNAME% はユーザー名○○、これを(ユーザー名)とすると、

XPでは、C:\Documents and Settings\(ユーザー名)\SendTo となります。

Vistaでは、C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\SendTo となります。

階層が深いうえに、隠しフォルダになっているので、探すのは大変そうですね。そこで下記のようにすれば、簡単にSendToフォルダを表示させることができます。

スタートメニューの「ファイル名を指定して実行」に「shell:sendto」と入力して [OK]をクリックすると、現在ログインしているユーザーのSendToフォルダが表示されます。(Vistaで「ファイル名を指定して実行」を表示させる方法は、「Internet Explorer 7の検索バーを消したい」の記事参照。)

「ハードウェアの安全な取り外し」ダイアログを呼び出す

パソコンに接続したUSBメモリやデジタルカメラなどを取り外す場合、タスクトレイから「ハードウェアの安全な取り外し」アイコンを選択し、「ハードウェアの安全な取り外し」ダイアログを開きます。

しかし、どういうわけか、この「ハードウェアの安全な取り外し」アイコンがタスクトレイに表示されなくなることがあります。

取り外したい機器にアクセスがなければ、その機器(あるいはケーブル)を抜いてしまっても大丈夫なんでしょうけど、壊れやしないかと不安になってしまいます。

「ハードウェアの安全な取り外し」ダイアログが表示されれば、正しく安全に取り外せるわけですから、このダイアログを呼び出せればいいということになります。

で、その方法はといいますと

  1. スタートメニューの「ファイル名を指定して実行」をクリックします。

  2. 「名前」のところに半角で「rundll32 shell32.dll,Control_RunDLL hotplug.dll」と入力して、「OK」ボタンをクリックします。

  3. これで「ハードウェアの安全な取り外し」ダイアログが表示されます。

毎回、「rundll32 shell32.dll,Control_RunDLL hotplug.dll」というコマンドを入力するのは面倒なので、このコマンドへのショートカットをデスクトップに置いたり、クイック起動バーに登録しておけば、いつでも簡単に呼び出すことができますね。

(この方法はXPだけのものかと思っていたのですが、Vistaでも同じ方法でできるようです。)

正規のWindowsの特典

「あんたがほんとうにWindowsの正規ユーザーかどうか、調べさせてもらうから。」

「は、はい・・・」

「ごめんなさいね、疑ったりして。最初からあなたは、Windowsの正規ユーザーと思ってたのよ。でもね、これが私の仕事だから、仕方ないのよ。お詫びのしるしと言っちゃなんだけど、これ受け取って。」

「わ、わかりました。どうも。」

こんなやりとりは当然のことながらありませんが、気持ち的にはこういう感じじゃないでしょうか、Windows Genuine Advantage(正規 Windows 推奨プログラム)って。

で、無事正規ユーザーと認められ、いただくことができるのが「正規のWindowsの特典」です。

「正規のWindowsをお使いのお客様にのみ提供される次の特典をぜひご利用ください。」とおっしゃるので、どれほどすごいものかと思えば、なんと「Microsoft圧縮(LZH形式)フォルダ」って・・・一瞬でも期待したことが恥ずかしい。

無料のモノはたいていありがたくいただくことにしていますが、これだけはいただけません。

というのも、XPの標準機能の圧縮フォルダで懲りているからです。ファイル検索やエクスプローラの表示をする際、圧縮ファイルをフォルダとみなしてその内部までチェックしようとするものだから、検索結果が出るまで時間がかかるし、エクスプローラの動作も重い感じがしました。

最終的には、下記のようにして圧縮フォルダを無効にしたことを憶えています。

(参考)「hail2u.net – Weblog – 圧縮フォルダを使わないようにするとエクスプローラがキビキビ動く(hail2u.net/blog/software/)

[スタート]ボタン→[アクセサリ]→[コマンドプロンプト]で下記コマンドを入力します。1行目がZIP用で、2行目がCAB用です。

regsvr32 /u zipfldr.dll
regsvr32 /u cabview.dll

このコマンドにより、拡張子.zipと.cabの関連付けがなくなるので、それぞれの関連付けをExplzh for Windowsなどのアーカイバソフトに変更する必要があります。(関連付けが何もない状態で、拡張子.zipや.cabを持つファイルをダブルクリックしてしまうと、圧縮フォルダが復活してしまうようです。)

ちなみに有効にする場合は、同じくコマンドプロンプトで下記コマンドを入力すれば、元に戻ります。

regsvr32 zipfldr.dll
regsvr32 cabview.dll

で、Vistaの場合はというと、XPのように簡単にコマンドでON・OFFできないようです。レジストリの削除をしないといけないようです。

(参考)「windows:vista [X_WIKI](wiki.xworks.org/windows:vista)

削除すると元にもどせないので、バックアップは取るとして、手作業で削除するのは大変そうです。参考サイトに書いてある.regファイルの書式を利用させてもらうといいかもしれません。

(特典云々にかこつけて、結局はこの無効化する方法のことを書きたかっただけだったりして・・・)

VistaのCD/DVD書き込み機能を無効にする

Windows Vistaには標準でCD/DVDへの書き込み機能が搭載されています。しかし、市販の書き込みソフトを用意している場合、この機能を使うことがありません。また、この機能を有効にしておくと、市販の書き込みソフトが正しく動作しない場合もあるようなので、無効化することにしました。

VistaのCD/DVD書き込み機能を無効にする方法は、Vistaのエディションによって異なります。UltimateとBusinessの場合は、グループポリシーオブジェクトエディタで無効化します。Home PremiumとHome Basicの場合は、レジストリを変更して同機能を無効にします。

(Vistaでは何でもレジストリを触らないとだめなんですね。XPだったら、マイコンピュータ→CD-R/RWドライブを右クリック→プロパティ→「書き込み」タブの「このドライブでCD書き込みを有効にする」のチェックをオフ、でOKだったのに。)

三代目XPS 430は、Home Premiumなので、下記の手順によりこの機能を無効にしました。

  1. レジストリエディタを起動します。

  2. HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\
    CurrentVersion\Policies\Explorerとキーをたどって開きます。

    ※キーがない場合は、作成します。

  3. レジストリエディタの画面右側の何もないところで右クリックし、[新規] – [DWORD(32 ビット)値] をクリックします。

  4. 追加した値の名前を「NoCDBurning」に変更します。

  5. 「NoCDBurning」をダブルクリックし、「値のデータ」を1(半角)にして [OK] をクリックします。

  6. [F5]キーを押して変更内容をシステムに反映させてから「レジストリエディタ」を終了します。

  7. 再ログオンします。

※再度、有効にする場合は、ステップ4で作成したDWORD値「NoCDBurning」を削除するか、「値のデータ」を0(半角)に変更して、再ログオンします。

※この機能が有効な場合、CD/DVDドライブのプロパティダイアログに「書き込み」タブが表示されています。(タブは左から「全般」「ハードウェア」「共有」「カスタマイズ」「書き込み」と表示されています。)無効な場合は、CD/DVDドライブのプロパティダイアログにあった「書き込み」タブが表示されなくなります。(タブは左から「全般」「ハードウェア」「共有」「カスタマイズ」と4つだけ表示され、「書き込み」タブは消えています。)

(余談ですが、市販の書き込みソフトでDVD-Rを作成しても、他のパソコンで読めないことがたまにあります。ソフトが悪いんではないと思うのですが。やっぱり、相性とかメディアの品質の問題なんでしょうね。)

拡張子の関連付けを解除する

拡張子hogeのファイルが、関係のないプログラムに関連付けされてしまった場合の解除方法

(XPだと簡単な方法で解除できたのに、Vistaではレジストリを触らないとできないなんて、危険すぎです。)

  1. レジストリエディタを起動する。

  2. HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\.hogeを削除する。

  3. HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\hoge_auto_fileを削除する。

(ここまで書いて、ちょっと不安が・・・ ほんとうに、これだけでOK? 他にもキーを削除したり、変更したりする必要はないのでしょうか。)

Vistaでファイル名拡張子を表示する

いちおうMS-DOS時代からパソコンを使ってきた者としては、ファイル名拡張子が非表示になっていると、なんだか落ち着きません。

Windows Vistaでは、標準では非表示となっているので、「ファイル名拡張子を表示または非表示にする – Windows Vista ヘルプ」(windowshelp.microsoft.com/Windows/ja-JP/)を参考に拡張子を表示するよう設定を変更しました。

  1. [スタート]ボタン→[コントロールパネル]→[デスクトップのカスタマイズ]→[フォルダオプション]

  2. [表示]タブ→[詳細設定]→[登録されている拡張子は表示しない] チェックボックスをオフ→[OK]

    (ファイル拡張子を非表示する場合は、ここで、[登録されている拡張子は表示しない] チェックボックスをオン→[OK]とする。)

セットアップ以来、1週間近くファイル名拡張子が非表示になっていましたが、これで拡張子が表示されるようになり、ようやく気持ちも落ち着きました。

リモートデスクトップの実験

以前から気になっていたXPのリモートデスクトップ機能を試してみました。

この機能を試してみたいと思ったのは、自宅のパソコンで動かしているアプリケーションの稼働状況を外出先で知ることができたらということからでした。

「Windows XP Professional : 機能別紹介 – リモートデスクトップ(www.microsoft.com)」を参考に、パスワード設定やポート開放など行い、外出先のパソコンから自宅のパソコンに接続を行いました。

今回のようなインターネットを介したリモートデスクトップ利用の場合、セキュリティに注意しなければなりません。少なくとも、リモート・デスクトップ接続が稼働していることを外部から簡単に知られないようにする、具体的には、デフォルトのサービス・ポート番号(TCPの3389番)を変更する必要があるということです。

「@IT:Windows TIPS — Tips:ターミナル・サービス/リモート・デスクトップ接続のポート番号を変更する(www.atmarkit.co.jp)」を参考に、各種設定を行い、変更後のポート番号で接続が行えることを確認しました。

今回は個人的興味からの実験でしたが、今後もこの機能を使い続けることはないように思います。使えるけれど、やりたい(させたい)仕事がないというか、思いつきません。あっ、ひょっとしたら、複数のパソコンを使う時には便利な機能かもしれませんね。自宅には現役のパソコンは1台しかないけれど、次の1台を購入した時にイントラネットでこの機能を試してみたいと思います。