図説 絶版国鉄車両

日本

「図説 絶版国鉄車両」を読みました。

「図説 絶版国鉄車両」

(著者)松本典久 (出版社)講談社:講談社プラスアルファ文庫

当時の列車の風景がよみがえる!憧れだった新幹線やブルートレインから、いつもの街に溶け込んでいた近郊形電車まで、さまざまな車両を日本全国追い求めて、乗って書き下ろした旧型車評論。国鉄時代の忘れえぬ列車の数々に、思わず自分の人生とリンクさせてしまうかも!?豊富な写真と解説で、現役を引退&引退寸前の古い車両を懐かしむ、ファン必携の回顧録。(「BOOK」データベースより)

鉄道ファンじゃないので、国鉄車両のおおまかなことが把握できるという点では、良い読み物でした。しかし、車両の魅力を伝えたいのにカラー写真がないというのは、どういうことでしょうか。そんなの文庫本じゃ無理って言われるなら、企画自体に無理があるということになりはしないでしょうか。

私は金正日の極私的ボディガードだった

日本

「私は金正日の極私的ボディガードだった―戦慄の思想と驚愕の素顔」を読みました。

「私は金正日の極私的ボディガードだった―戦慄の思想と驚愕の素顔」

(著者)李英國(訳・監修:李京榮) (出版社)講談社:講談社プラスアルファ文庫

世界的最重要人物の警護官として最強を誇り、最高の待遇で11年間仕えていた男が突如逆賊とみなされ、悪魔の巣窟=政治犯収容所に投獄された。そこで待っていたのは、人間を家畜以下のモノ扱いにする私刑、牛糞混じりのトウモロコシだけの食事…まさに生き地獄だった。「絶対に生き抜いてやる。“人間”として、ここから外に出るんだ!」人間を獣に作り変える“北社会”の知られざる闇。頂点とドン底を経験した者だけが語れる全真相。(「BOOK」データベースより)

この本に書かれていることが、すべて事実で、誇張がないとすれば、それはもうすごいことです。

昭和の皇室をゆるがせた女性たち

日本

「昭和の皇室をゆるがせた女性たち」を読みました。

「昭和の皇室をゆるがせた女性たち」

(著者)河原敏明 (出版社)講談社:講談社プラスアルファ文庫

事実は小説より奇なりというが、半世紀以上の皇室ジャーナリスト生活において、私はそれを何度実感したことだろうか―。元皇族と民間人の不倫、尼僧の駆け落ち、里子に出された昭和天皇の妹…。皇室という閉ざされた世界に生きるがゆえの葛藤とは!?第一人者が語る「菊の世界」の女たちの麗わしきスキャンダル。(「BOOK」データベースより)

はからずも「波乱万丈」の人生を送ることになってしまった方々のご苦労やお気持ちを考えると、心が痛い。

(「皇室ジャーナリスト」が書いた週刊誌の記事をまとめたものなのでしょうか、この本は。「第一人者」と呼ばれるなら、それにふさわしい・週刊誌ネタじゃない・レベルの高い・内容のある著作を読んでみたい。)

関西に蠢く懲りない面々

日本

「関西に蠢く懲りない面々―暴力とカネの地下水脈」を読みました。

「関西に蠢く懲りない面々―暴力とカネの地下水脈」

(著者)一ノ宮美成、グループK21 (出版社)講談社:講談社プラスアルファ文庫

バブル経済の終焉は、天文学的数字の不良債権を生み出し、闇の世界に蠢く黒幕たちもカネづまりに直面した。縮小されたパイの奪いあいのため、あるいは闇資金の取り立てをめぐって関西各地で抗争事件が頻発、銃弾が飛び交い、おびただしい血が流れた。武井保雄・武富士会長、宅見勝・山口組若頭、“闇の帝王”許永中、“ナニワの借金王”末野謙一、“石油業界のフィクサー”泉井純一…。裏社会の大物たちが利権をめぐって暗闘を繰り広げる。(「BOOK」データベースより)

時期的に古いのは仕方がないのですが、過去の事件等にこういう見方もできると知ることには役に立つかもしれません。

細木数子 魔女の履歴書

日本

「細木数子 魔女の履歴書」を読みました。

「細木数子 魔女の履歴書」

(著者)溝口敦 (出版社)講談社:講談社プラスアルファ文庫

2008年春、細木数子70歳。古希とともに魔女の時代は終焉を迎えた。妻妾同居の家に生まれ、中1でポン引きに立つ。青年俳優との恋に破れ、玉の輿婚家を3カ月で飛び出し、クラブのママ、暴力団総長の姐さん、負債歌手の後見人に。パクリ占術本で先生と呼ばれ、大物思想家の親族と婚姻訴訟。鑑定と墓石・仏壇販売で蓄財し、恫喝と罵倒で「視聴率の女王」となる。本書は、細木の絶頂期に「週刊現代」で連載、6億円の損害賠償訴訟を起こされながらテレビ降板へと追い込んだ渾身のルポルタージュである。(「BOOK」データベースより)

「ずばり言うわよ!」の人のことを、これほど「ズバリ書いた」人は著者だけだったのでしょうか。

京都に蠢く懲りない面々

日本

「京都に蠢く懲りない面々―淫靡な実力者たち」を読みました。

「京都に蠢く懲りない面々―淫靡な実力者たち」

(著者)湯浅俊彦、一ノ宮美成、グループK21 (出版社)講談社:講談社プラスアルファ文庫

時はバブル全盛期から、はじけるころ。いわゆるバブル紳士や黒幕、ヤクザたちが跋扈していた。古都・京都にも東京から大阪からものすごい勢いで資本が流れ込み、地上げやマンション、ゴルフ場開発が進行するなかで、事件が頻発した。事件の背後で暴利をむさぼったのは誰なのか―。同和、暴力団、宗教団体、有力企業、官公庁などの暗部を綿密な取材で暴く!マスコミが報じない現代のタブーに挑む「懲りない面々」シリーズ第1弾。(「BOOK」データベースより)

連載記事をとりまとめたもののようですので、古いことしか載っていないと文句を言ってはいけないのでしょうね。

食肉の帝王

日本

「食肉の帝王―同和と暴力で巨富を掴んだ男」を読みました。

「食肉の帝王―同和と暴力で巨富を掴んだ男」

(著者)溝口敦 (出版社)講談社:講談社プラスアルファ文庫

“最後のフィクサー”浅田満―自民党のドンから山口組五代目、さらには宝塚スター、元横綱・北勝海に元阪神監督・星野仙一まで…その“威光”は、広く日本社会に浸透している。同和と暴力を背景に、途方もなく肥え太った男の半生を赤裸々に綴った衝撃作!!政・官・財・暴を手玉に取った「食肉業界のドン」が、狂牛病騒動に乗じてわれわれ国民の“血税”を貪り喰らう様を暴く。(「BOOK」データベースより)

これだけのことを書けるのは、すごい取材量によるものなのでしょうね、やはり。

ヤクザと抗争現場

日本

「「ヤクザと抗争現場」―溝口敦の極私的取材帳」を読みました。

「「ヤクザと抗争現場」―溝口敦の極私的取材帳」

(著者)溝口敦 (出版社)講談社:講談社プラスアルファ文庫

警察の「頂上作戦」に耐え、幾多の大抗争を乗り越えて、日本一の武闘組織に膨れ上がった山口組。その中核を担った歴代若頭の素顔とは?空前の長期抗争となった「山一戦争」の最中、緊迫した最前線を訪ね歩き、肌で感じたヤクザの虚実とは?…常に現場に立ち、山口組を始めとする生身のヤクザたちと接してきた著者だけが書き綴れたルポルタージュの数々。リアルタイムで記され、修羅場の匂いが立ち込めてきそうなその「取材帳」を、生々しいままに公開する。(「BOOK」データベースより)

丹念な取材を元に書かれたものは、ものすごい勢いを持って読み手に迫ってくるものだということを感じました。

突撃!グフフフ映画団

日本

「突撃!グフフフ映画団」を読みました。

(著者)黒田信一 (出版社)講談社:講談社文庫

いい映画を観たい--それだけのために独力で映画館を作った若者の涙と笑いの奮闘記(本の帯より)

本書は、札幌のマルコ出版から1983年に発行された単行本「JABB中毒 秘造り地獄編」(ジャブ70ホール著)が、1984年に改題されて講談社で文庫化されました。

今回、久々に読み返した形になるのですが、ジャブ70ホールに何度か行って観た映画の思い出とその頃の自分のことが鮮明によみがえって来ました。この文庫本と単行本だけは手放さず、これからもまた、ときどき本棚から取り出して読んでみたいと思っています。

(今回、この本を読んだので、どうなったのかなあと思って調べてみたら、ジャブ70ホールって約10年で閉館となっていたんですね。嗚呼。)

さおだけ屋はなぜ潰れないのか?

日本

「さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学」を読みました。

「さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学」

(著者)山田真哉 (出版社)光文社:光文社新書

本書では、日々の生活に転がっている「身近な疑問」から考えはじめることで、会計の重要なエッセンスを学んでいきます。いわゆる「会計の入門書」ではありません。細かい財務諸表はひとつも出てきませんし、専門用語もそれほど多くはないので、気を楽にして、ひとつの読み物として読んでみてください。(「BOOK」データベースより)

たしかにおもしろい、ひとつの読み物だとすれば。でも、これを読んで会計に興味を持つかどうかは、なんとも言えません。個人的には、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学」はなぜ売れたのか?、ということに興味があります。