流転の王妃の昭和史

日本

「流転の王妃の昭和史」を読みました。

「流転の王妃の昭和史」

(著者)愛新覚羅浩 (出版社)新潮社:新朝文庫

日本が戦争の泥沼におちいりつつあった昭和12年、旧侯爵家の長女だった著者は、軍部の仕組んだ政略結婚をあえて受け入れ、満州国皇帝の弟に嫁いだ。日中の架け橋として健気にその務めを果たしながら、戦後は夫と離ればなれに動乱の満州を流浪。そして16年をへて再会。国際結婚による民族風習の違い、その後の激動する境遇の障害を乗り越えて夫婦の愛を貫いた一人の女性の感動の一生。(「BOOK」データベースより)

ラストエンペラー愛新覚羅溥儀に弟(愛新覚羅溥傑)がおられることまでは知っていたが、その弟に嫁いだのが日本人であったことを、今回、本書を読んで初めて知りました。この平和な世の中に暮らしている自分には想像もできないくらいの艱難辛苦を乗り越えてきた著者の言葉は、このうえなく重くこの身に響きました。