北朝鮮からの亡命者

日本

「北朝鮮からの亡命者―60人の証言」を読みました。

「北朝鮮からの亡命者―60人の証言」

(著者)朝日新聞アエラ編集部 (出版社)朝日新聞社:朝日文庫

党・政府関係者、軍人、労働者、学生、在日朝鮮人帰国者など60人の証言は、どれも読んだ後に、重々しいというか、やるせないというか、そんな気持ちにさせられました。

花よりもなほ

日本

「花よりもなほ」を読みました。

「花よりもなほ」

(著者)是枝裕和 (出版社)角川グループパブリッシング:角川文庫

時は元禄15年、泰平の世。父親の仇討ちのため、青木宗左衛門が信州松本から江戸に出てきて、はや3年。貧しいながらも人情溢れる長屋で暮らすうち、「仇討ちしない」待の生き方もあると思い始めたから、さあ大変!恋あり、笑いあり、涙ありの極上の大江戸エンターテインメントの奥に、“立派な最期だったと言われることよりも、格好悪くても生きる”、そんな命に対する慈しみが込められた一冊。映画『花よりもなほ』原作。(「BOOK」データベースより)

仇討ちの話なのに、どうして「あったかい」とか「ほのぼの」といった気持ちにさせられてしまうのでしょうか。

南伊豆高原殺人事件

日本

「南伊豆高原殺人事件」を読みました。

「南伊豆高原殺人事件」

(著者)西村京太郎 (出版社)徳間書店:徳間文庫

東京・神宮外苑と神奈川県・平塚で発生した二件の婦女暴行殺人事件の手がかりはB型の血液型と輸入車のスポーツカー。十津川と亀井の必死の捜査をあざ笑うかのように第三の事件が起こった!三年前に大阪で起きた連続殺人事件と関連して、予想外の展開を見せ始めるが…。巨匠の傑作長篇トラベル・ミステリー。(「BOOK」データベースより)

もう謎解きをしないと、もう真犯人を逮捕しないと、本が終わってしまう・・・ちょっと最後は、急ぎすぎてバタバタと終わってしまったように感じました。

斎王の葬列

日本

「斎王の葬列」を読みました。

「斎王の葬列」

(著者)内田康夫 (出版社)新潮社:新潮文庫

都から伊勢神宮へ遣わされた皇女の通い路であった滋賀県土山で、その「斎王群行」を題材にした映画のロケ中に地元の青年が殺される。監督は旧友の浅見光彦に調査を依頼するが、直後に第二の殺人が。斎王の崇りが囁かれる中、光彦は34年前にこの地の古い宮で起きた惨劇に辿り着く。歴史の闇に消えた者たちの呪詛と、現世を生きる者たちの怨念が伝説の地で交錯する、長編歴史ミステリー。(「BOOK」データベースより)

斎王や斎王群行などについては、地元の人かよほどの歴史マニアじゃないと知らないことかも。この作品は、どちらかというと、ミステリー小説というよりは歴史物に近い感じがしました。それはともかく、切なくて悲しい物語でした。

東大落城

日本

「東大落城―安田講堂攻防七十二時間」を読みました。

「東大落城―安田講堂攻防七十二時間」

(著者)佐々淳行 (出版社)文藝春秋:文春文庫

昭和44年1月18日、学園紛争・天王山の攻防の幕は切って落とされた。全共闘と機動隊の3日間におよぶ死闘を、警備幕僚長が克明に再現した衝撃のドキュメント。文芸春秋読者賞受賞。(「BOOK」データベースより)

この本は、同じ著者の「連合赤軍「あさま山荘」事件―実戦「危機管理」」といっしょに買い求めたものです。個々の機動隊員のひたむきな姿勢に感動するとともに、時代の熱のすごさを感じました。

連合赤軍「あさま山荘」事件

日本

「連合赤軍「あさま山荘」事件―実戦「危機管理」」を読みました。

「連合赤軍「あさま山荘」事件―実戦「危機管理」」

(著者)佐々淳行 (出版社)文藝春秋:文春文庫

死者三人、負傷者二十七人、動員された警察官のべ十二万人、報道陣六百人。テレビ中継の視聴率は史上最高を記録。厳寒の軽井沢の山荘で何が起きたのか?当時現場で指揮をとった著者のメモを基に、十日間にわたって繰り広げられた戦後警察史上最悪の事件の一部始終を克明に再現した衝撃のノンフィクション。(「BOOK」データベースより)

現場指揮官の迫力ある描写にひきこまれ、時間の経つのを忘れるくらいでした。事件については、いろんな立場の方が記しておられるようなので、機会があったら読んでみたいと思っています。

(あさま山荘事件当時、小学生だった自分は、テレビ中継をもっと観ていたいと、放課後通っていた珠算塾に行きたくないと駄々をこねたことがあります。クレーンで吊るされた鉄球が山荘を破壊する画面を観ながら、大学まで行ったお兄さんたちがどうしてこんなことをするんだろうと不思議でなりませんでした。)

びわ湖環状線に死す

日本

「びわ湖環状線に死す」を読みました。

「びわ湖環状線に死す」

(著者)西村京太郎 (出版社)光文社:カッパ・ノベルス

東京にある「希望の館」は、身寄りのない重病の患者などを収容していた。その一人、森本久司が死亡した。職員の柴田は遺品の中に、近江商人に関するものを見つけ、遺族を探しに滋賀県に出向く。だが、手がかりはなく、逆に柴田に警告の電話がかかる。一方、「希望の館」では森本と同室だった青木が殺害される。そんななか、森本の娘に関する情報が入り、指定された「びわ湖環状線」の車内に乗り込んだ柴田が目にしたのは、女性の死体だった!遺品に隠された謎とは?びわ湖の闇を十津川警部が追いつめる。(「BOOK」データベースより)

出張の際に読んでみようと、駅売店で買い求めました。なじみのある滋賀県のことを扱っていることもあって、位置関係などもわかりやすく、気軽に読むことができました。